しまね和牛
山陰が育む、
やさしい力強さを一皿に


海と山が近い出雲のまちで、
ゆっくりと日が暮れていく。
宍道湖に映る橙色の光を背に、湯気の立つ鉄鍋、焼き網から立ちのぼる香り。箸でそっと持ち上げたしまね和牛は、驚くほどやわらかく、噛むほどに甘みと旨みが広がる――。
「出雲そばと美食の旅」では、そばと並んで旅の主役にしたい一皿があります。それがしまね和牛。山陰の清らかな水、昼夜の寒暖差、そして生産者の丁寧な手しごとがつくり出す味わいは、派手さよりも奥行き。旅の時間を静かに豊かにしてくれる〝地力のある〟おいしさです。


ここでは、 観光で出雲を訪れる方が、
しまね和牛をもっと自由に、もっと自分らしく楽しめるよう、
選び方 ・ 食べ方 ・ おすすめコースまでやさしくご案内します


しまね和牛とは?
主に黒毛和種を中心とした、島根県内で大切に肥育・出荷される和牛の総称です。山と川が織りなす中山間地の環境、米どころならではの稲わら、清流の水、そして四季のはっきりした気候が、肉のきめ細かさとクリアな後味を育てます。サシ(脂肪交雑)の美しさだけを競うのではなく、赤身の旨みとのバランスにこだわる生産者が多いのも特徴。食べはじめは軽やかに、噛むほどに滋味が増す――この“引き算の美味”は、出雲の風土そのものです。
風土が生む「きめ」と「余韻」
島根の魅力は、過剰さのない自然。
ミネラルを含む水と、冬の冷え込み・夏のほどよい暑さが、きめ細やかな肉質と香りの良い脂を育てます。
脂は口どけがよく、旨みは長く、後味はすっきり。
味の輪郭がはっきりしているので、塩や山葵、地元の藻塩など、シンプルな味付けが驚くほどよく合います。


どう味わう?
料理別最短ルートお品書き


ステーキ
サーロインやリブロースなら、とろける甘みと香りを存分に。表面は香ばしく、中はしっとりのミディアムレアで。仕上げに藻塩をひとつまみ。


すき焼き
肩ロースのコクが光るしまね和牛の王道。割り下は甘さ控えめだと、肉の香りがくっきり。卵は濃厚な地卵を。


しゃぶしゃぶ
モモや肩の赤身が主役。さっと湯にくぐらせ、ポン酢は柑橘強めでキレよく。口の中で赤身の旨みがほどけます。
少し冒険するなら…
炭火焼肉で希少部位の食べ比べや、
ローストビーフの薄切りを山葵醤油で。
脂の重さを感じにくいしまね和牛なら、
最後まで心地よくたどり着けます。
これを食べればあなたもいずも通!
しまね和牛メニュー4選


しまね和牛の鉄板焼
上質なしまね和牛を香ばしく焼き上げ、肉本来の旨みとやわらかさをしっかり引き出した逸品。特別なひとときを彩る贅沢な味わいです。
出雲の隠れ宿 八光園
出雲市乙立町5273-8
0853-45-0121
11:00-14:00/17:00-20:00
不定休
(コース料理名)
熟成しまね奥出雲和牛 鉄板焼きメインのコース(単品)
熟成しまね奥出雲和牛 シャトーブリアン鉄板焼き
熟成されたしまね奥出雲和牛シャトーブリアンを鉄板
焼きで。とろける食感と濃厚な旨みを堪能できます。
美喰Labo我龍
出雲市今市町822-10
0853-24-8675
12:30-15:00(※前日までの予約制)17:30-24:00(最終入店時間21:30、L.O.23:00)
日曜日(その他不定休 有)




出雲そば特選和牛セット
香り高い本格出雲そばと、やわらかくジューシーな特選和牛を贅沢に味わえるセット。風味豊かなそばの食感と、特選和牛のジューシーな旨みが口の中で広がります。
島根ワイナリーバーベキューハウス シャトー弥山
出雲市大社町菱根264-2
0853-53-1112
平日11:00-17:30(L.O.17:00)/土日祝11:00-18:30(L.O.18:00)
年中無休
ハンバーグ&牛焼肉定食
厳選されたお肉を使用し、厚さ20ミリの鉄板で丁寧に焼き上げることで、豊かな香ばしさと肉本来のジューシーさを最大限に引き出しています。
出雲の国 みみてい
出雲市天神町157-2
0853-23-3301
11:00-14:00/17:00-20:00
水曜日











